6月のファーム富田はどうなっている のだろうと思い行って見たが、ご覧の通り、時期尚早。写すべきラベンダーがない。満開だったのは何とハマナス。ハマナスの群生地と言えば石狩浜。ここでお目にかかれるとは意外であった。このハマナスで香水を作っているのかな?早咲きのラベンダーが少し咲いている程度で全体としては寂しい。ラベンダーを写したいなら6月の時期は止めたほうがいいと思う。
3年振りにファーム富田に行って見た。前回はファーム富田の「ラベン ダー祭り」の時期に当たったらしく渋滞が激しかったので、1週間早めて見た。コースは札幌→上砂川→芦別→富良野だが、この年も未だ道道135
号線が開通していなかったので、このルートを良く使った。「彩りの畑」でのラベンダーは満開ちょっと前と言う感じ。
初めてのラベンダー見学。入園料・駐車場無料でこんな素晴らしい光景を見られるなんてビックリ!、本州では考えられないことだ。この時は「ラベンダーのうみ」(上側)と「ファーム富田」(下側)でのラベンダーと赤いポピーが印象に残った。当時のファーム富田は斜面の花畑にラベンダーが植えてある程度で今みたいに大規模では無かった。開花状態はラベン ダー、ポピーとも満開、初めてのラベンダー見学であったが時期はピッタリ当たった。
1995年当時の看板。今は果して如何に。
左側:ファーム富田
右側:ラベンダーのうみ
この日は平日だったので、この程度で済んでいますが、7月土・日のラベンダー畑は観光客で一杯になるのではないでしょうか。ファーム富田の無料駐車場もすぐ満車状態になるでしょうから、車で行くならピーク時は避けたいものです。
・ラベンダー(Lavender)は原産が地中海沿岸で薄紫色をした紫蘇(シソ)科の背丈の低いハーブです。ラベンダーは南フランスに多いのですが、日本では北海道富良野地方が特に有名な栽培地となっています。晩春から夏にかけて、この富良野を訪れると淡紅紫色から濃青紫色のラベンダーやピンク・黄・赤・緑・青・白などの花々が丘陵一面に咲き乱れ観光客を楽しませてくれます。
富良野のラベンダー畑で栽培されている品種は早咲きの濃紫3号と遅咲きのおかむらさきの2種類が多いのですが、ファーム富田では「ようてい」と「はなもいわ」を見ることが出来るらしい。(未だそれと認識したことがありませんが・・・)
ラベンダーに含まれている酢酸リナリル等の作用により鎮痛、消炎、精神安定、防虫、殺菌、防腐、安眠などの効果があり、「香りの女王」と呼ばれています。このラベンダーはハーブティー、アロマセラピー、観賞用、線香、やけどやニキビの薬などに使用され、花や茎から採るラベンダー油はラベンダーオイルとかラベンダー香水として売られています。
昭和12年、曽田政治さんがフランスから持ち帰った種子を日本で初めて香料の原料として栽培を始め、昭和30年代がラベンダーの最盛期だったようです。
「道立中央農業試験場畑作部畑作第2科」のラベンダー「中咲2-2」に関する試験成績(新品種名「はなもいわ」)にこんな記事が載っています。
・育種目標
香料作物として将来有望視されているラベンダーの有望系統を選抜し新品種育成に供する。
・来歴
昭和12年曾田香料KKがフランスから種子を導入し、その後昭和26年より系統を選抜していたがこの中10系統につき昭和34年以来曾田香料KK札幌農場において現地試験として系統比較試験を行い、昭和39年「ようてい」「おかむらさき」を優良品種として決定したが8系統について、更に中央農試畑作部圃場において昭和37年より選抜してきたものである。
生体リズムの観点から見るとラベンダーの香りは夜に嗅ぐのがより効果的だそうです。
ラベンダーエッセンシャルオイルをティッシュに1滴落とし枕元に置いておきます。そして香りをゆっくりと吸い込みます。これが深呼吸にもなり、リラックス度が更に増加します。
このラベンダーにはリラクゼーション効果だけでなく、自律神経や生体リズムを整えてくれる働きもあります。この生体リズムを整えると言う事が、未病対策のひとつとして重要だと言う事をラジオの健康番組で話していました。
●ラベンダー標高千の風に揺れ 飯島正人
●夢ひとつ叶ひし今朝のラベンダー 田代登志
●ラベンダー畑や夕日を瑠璃色に 青柳志解樹
●むらさきの靄を引き寄すラベンダー 菊地弘子
●ラベンダー畠遠ざかるほどに濃し 嶋田摩耶子
●過ぎし旅ラベンダーの香に甦る 吉田みどり
●ラベンダー咲かせり彼の地に吾子在れば 平井さち子
●ラベンダー畑遠ざかる程に濃し 嶋田摩耶子
●花壇の香統べる三鉢のラベンダー 松浦英夫
●ラベンダーの香りの朝湯蒿雀来る 毛塚静枝